十一面観音
人間関係の悩みで苦しむ人々にも…
別名、大光普照観音
十一面観音とは、観音菩薩の変化身(へんげしん)であり六道世界の衆生を救う6種類の菩薩(六観音)の一尊です。
種字はキャ、六道の「阿修羅道」にて苦しむ衆生を救い導き、利益を与えます。
梵名のエーカダシャムカは、「11の顔を持つもの」の意味がございます。
十一面観音真言をお唱えすると、病気にかからない、不慮の事故に遭わない、刃物などの凶器で危害を受けない、衣食住に困らないなどの現世利益が、
また、三悪趣(地獄・餓鬼・畜生)に生まれ変わらない、早死にしない、極楽浄土に生まれ変われるなどの功徳があるとされています。
なお、人間関係の悩み、対人関係でトラブルをかかえやすい人はこの真言を毎日お唱えすると円滑なコミュニケーション能力を授かり、人間関係全般がスムーズにいくとされています。
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(参考書籍・一部引用)
『梵字手帖』 徳山 暉純 (著) 出版社:木耳社; 新版 (2009/10/1)
『実修・書写 梵字宝典』 下泉全暁, 渡辺俊雄 編著 青山社(平成18)
坂田 光全(1997/12/1).真言宗常用経典講義 東方出版
松長有慶(2020/06/20).訳注 声字実相義 春秋社
中村本燃(2012/3/15).空海と高野山 青春出版社